2021年03月02日

【過去ツアーより】 ネパールの普通の、オーガニックな農家

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ヒマラヤの大絶景を見ながらサイクリングをして、里へと下っていく。
実はここからが、本当に見て欲しいネパールなのです。

2007年のこと。
この界隈を下見サイクリングしていて、偶然道を尋ねた農家。
「お茶でもどう?」と勧められお邪魔したのがきっかけです。

小さな農家で、ネパールでは普通の暮らしだろうと思うのですが「人ってずっとずっと、こうやって生きてきたんだろうなぁ」と感慨深くなるのです。

・赤ちゃんからおばあちゃんまでの5世代がそこに暮らす。
・水牛を飼い、そのミルクでチャイを作る。
・水牛のし尿から作る堆肥で、家の周りの畑を耕す。
 (今でいえばオーガニック)
・畑にはいろいろな種類の野菜や果樹が植えてある。
・季節ごとに収穫できるものがあり、完熟したものだけを収穫する。
・それらを家族で消費し、余剰は近くの市場で売る。

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この農家にいろいろな季節にお邪魔してきました。
そのたびに、完熟したものを、枝からもいで頂きましたが、
 トマトの甘いこと
 バナナの甘いこと
 カリフラワーの甘いこと
 オレンジの甘いこと
と、書き出すと切りがないくらい。

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オーガニック、地産地消という言葉は、日本でも一般化したとは思いますが、かつては普通にやっていたことなのかと。
肥料、冷凍や薬品などによる保存、物流の発達などによって大量生産するのが“先進国”の食だと思います。
これがいいとか悪いとかではなく、
(もう一度書きますが)
「人ってずっとずっと、こうやって生きてきたんだろうなぁ」と感慨深くなるのです。

個人的に、これが見て欲しい、感じて欲しいネパールです。

もちろんこの村から、ヒマラヤはドカーンとそびえています。
(ホントにドカーンです!)

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2021年02月16日

【過去ツアーより】 ネパール “my best of 山岳的絶景”

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世界中に“絶景”と言われるところは数多ありますが、“my best of 山岳的絶景”はここ、ポカラの郊外です。

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posted by nct02 at 11:34 | Comment(0) | コラム

2021年02月15日

【過去ツアーより】 ネパール ヒマラヤの五右衛門風呂

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タトパニ(温泉)の後は、日本式の薪で炊く五右衛門風呂の話です。
荒涼とした風景から、バナナが繁る亜熱帯へと下った後は、数時間クルマ移動して、ポカラ郊外の丘の上へ。

ここには風の旅行社の宿「つきのいえ」があり、五右衛門風呂があるのです。
日本と大きく違うのは、風呂からはヒマラヤがドカーーーーーンとそびえていること。

五右衛門風呂に浸かりながら、大絶景を眺め、風呂上りにまた大絶景に囲まれるようにしてチソビアル(冷たいビール)!
「至福の時」とは、このためにある言葉では思うワケです。
posted by nct02 at 23:59 | Comment(0) | コラム

2021年02月13日

【過去ツアーより】 ネパール ヒマラヤのタトパニ(温泉)

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ネパールにも温泉があります。
温泉=火山の産物=ヒマラヤは火山ではないので温泉もない。
そう思っていましたが、ヒマラヤ山脈は今も隆起していて、その摩擦熱で地下水が温められてお湯となって湧き出すのだとか。

温泉はタト(熱い)パニ(水)と言われていて、温泉が湧き出ているところは、大体そういう地名がついています。

下見の時に“タトパニ”があると聞きつけて、延々登っていったら、小さな水たまり(お湯たまり)だった、なんてことも何度もありましたが。
(ネパールには温泉のガイドブックなんてものはないので)
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いろいろな場所で“タトパニ”に行きましたが、ツアーで訪れているここは、ベストと言っていいところです。
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マウンテンバイクで走って行って、温泉にドボーン&チソビアル(冷たいビール)。
たまらんですね〜(^-^)


posted by nct02 at 16:30 | Comment(0) | コラム

2021年02月08日

【過去ツアーより】 ネパール 地理のお話

ツアーをプランニングするとき、要素として盛り込みたいと常に考えていることが「激変」です。
「激変」=「劇的な変化」。
サイクリングしながら進んでいくと、風景だけではなく、いろいろなものが変わっていくということです。

それは3時間の訪日外国人向けの東京のツアーでも、2週間近い海外ツアーでも同じことです。
当方には日本国内、あるいは海外の各所からもサイクリングツアーの売り込みを多数頂きます。
それがピンポイントで素晴らしくても、連続的に「激変する展開」があるかどうかが、自分としては重要です。

その意味でも、
・ヒマラヤ越え(チベットから亜熱帯のネパールへ)
・ペルー(アンデスからアマゾンへ)
・モロッコ(アトラス山脈からサハラへ)
の3つは、この地球上のサイクリングで、もっとも激変するところではないかと感じています。

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で、今回はネパールの地理のお話。

「ネパールってどんなところ?」
というと、まずはヒマラヤを思い浮かべる人が多いと思います。
正解! でもそれだけじゃないんです。

よく言われるのが「寒いんでしょ?」
正解! でもそれだけじゃないんです。(←コピペ)

特徴をかいつまんでいうと
@最高地点は8848m(エベレストのてっぺん)
A最低地点は70m(南側のインドの国境付近)
B緯度は日本の奄美大島あたりに相当
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つまりは、基本は暖かい地域。
でも、標高が高いと寒くなる。

国土でいうと、広さは北海道の1.8倍くらい。
横長な長方形(ザックリ言うと)
南北は130〜220km(地図上での実測)
東西は約800km
つまりは南北に移動すると、わずか150kmくらいの直線距離で、標高差が8000m以上になる。
こんな国って他にない。
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ちなみにですが、我らが日本も、北海道から沖縄まであって、多彩な自然景観や文化があります。
でも地図上で宗谷岬(最北端)から与那国島(最西端)まで測ると2900km。
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ネパールには、短い距離ながらも、標高差による「激変」がある、ということです。

ただし、ネパールで人が住む上限は4000m程度。
(ヒマラヤ越えツアーで越える峠は5150mですが、これはチベット側)
で、どんな激変かというと、こんな感じ。

≪風景≫
皆さんがイメージする雪と氷の世界、
でも多くの場所は亜熱帯で、バナナが繁る

≪民族≫
ざっくりいうと、
標高が高いところ(北)はチベット系で、日本人っぽい顔立ち。
標高が低いところ(南)はインド系で、彫が深い顔立ち。
標高によって(という言い方が正しいかはともかさておき)、チベット系とインド系の混じり合いの度合いが異なり、100以上もあるとも言われる少数民族がすみ分けています。

なのでネパールの奥地(標高の高いところ)に飛行機で行き、南に向かって下っていると、風景、人の顔立ち、食べ物、言葉など、いろいろな激変を体中で受け止めることになるのです。

そんな激変ぶりの写真は、追々…。
posted by nct02 at 10:44 | Comment(0) | コラム

2021年02月05日

コラム ネパールのナマステ

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海外ツアーができなくなって、ほぼ1年。
過去の写真を見返す機会が度々あり、「楽しいことをしていたんだなぁ」としみじみ&自画自賛。

数えてみたら、これまでに13か国で開催していました。
そのたびにツアーレポートを作ってきましたが、写真が中心。
でもそこには、思い出いっぱいのエピソードもたくさん詰まっています。

そんなエピソードを、今後はときどき書いて、ブログとFacebookにアップしていこうかと思います。
サイクリングのことだけでなく、出会った人たち、食べものや思い出に残ったことなどなど、思いつくままにという感じですが。

そしてそれをホームページ上に、国ごとにまとめていこうかと考え中です。
ボチボチとやっていくつもりですので、ゆるやかにお付き合いください。

まず最初はネパール。
ネパールは最初に海外ツアーを開催した国です。
それ以前から毎年に近いくらいに訪れていて、最初は1986年です。
(なんと35年前と、遠い目…)

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「ネパールのナマステ」

ネパールをマウンテンバイクで走っていると、あちこちから「ナマステ〜」と声がかかります。
声の主の姿は見えなくても、森の中から声だけが響いてくることもしょっちゅう。

自分としては山の中を走って、ちょっとした冒険をしているつもりですが、ネパール人にとってそこは生活の場。
サリーを着ているおばあちゃんにすれ違いざま、
「うちでチャイでも飲んでいきなさい」
と誘われたり、羊渋滞があったり…。

そのナマステという言葉。
ネパール語やヒンディ語であって、日本語では「こんにちは」などと訳されます。
一般的な挨拶で使われますが、その意味は
「あなたの内面に広がる宇宙に帰依します」
という感じの、とても奥の深い言葉。

だからこそ「ナマステ」と彼らが言うときには、胸の前で手を合わせます。
マウンテンバイクで走っていくと、ハンドルから手を離すことができず、いつも申し訳なく思ってしまうほどです。

ネパールでは本当に当たり前の風景ですが、いつも、美しい仕草だなぁと思っています。

posted by nct02 at 17:37 | Comment(0) | コラム